怖い話 第4話「わら人形がそこにあった」
私は小学校の教師をしています。小学校は海の近くにあります。
ある日いつものように学校にいきました。
すると子ども達が海で拾ったと、不気味なしゃもじを渡してきました。
そこには、「呪」とか「恨めしい」とか筆のような物でぎっしり書かれていました。
このしゃもじを自分が持っているのも嫌なので校長先生に相談してみました。
「海に捨てに行ったらいい。もとからあった場所にもどすのが、いいと思いますよ。」
と校長先生に言われたので、私が捨てに行くことになりました。
帰る途中、暗い中、海の砂浜にしゃもじを置いて真っ暗なトンネルを車で通り、家に帰りました。
次の日です。
子ども達が帰った後、提出物が多かったので、その整理に時間がかかり、
遅くなって校舎をでました。
その帰り道いつものようにトンネルを通ろうとしたときだれかいました。
なぜか白い着物のような物をきています。顔は暗くてよく見えません。
その人は暗い中、かべの方を向いて何かをしています。
邪魔だな〜「ププー」クラクションをならすと、
私に気ずいたのか走ってちかずいてきました。
ライトで見えたその顔は、目が血走ったおばあさんでした。
私は怖くてバックしました。追いかけてきます。私は思い切ってUターンして、
逃げ切りました。
次の日です。トンネルのかべにわら人形がそこにありました。
しばらく、日にちがたち、町のおばあさんがとつぜん亡くなったそうです。
なぜ亡くなったのか今でもわかっていません。